シチューが水っぽくなるのはなぜ?とろみを後付けすることはできる?

シチューが水っぽくなるのはなぜ?とろみを後付けすることはできる?

シチューが水っぽくなるのはなぜ?とろみを後付けすることはできる?

シチューが水っぽい

 

 

とろ〜りと濃厚なシチューは、パンにもご飯にも合うし、身も心も温まりますよね。

 

 

でも家で作ったら、シチューが水っぽくてとろみがない!

 

こんなことありませんか?

 

 

実はちょっとしたコツで、水っぽくないシチューが作れるんです!

 

今回、シチューが水っぽくなる理由と、とろみを後付けする方法について紹介します。


シチューが水っぽくなる理由とは?

いつもと同じようにシチューを作っているのに、水っぽくなることありませんか?

 

これは、そのとき使った野菜や隠し味によって、シチューのとろみが変わることがあるからなんです。

 

 

シチューが水っぽくなる原因に、

 

  • 水分の多い材料を使った
  • 小麦粉がダマになって溶けていない
  • 隠し味にとろみを抑える材料を使った
  • 煮込むときに水や牛乳を多く入れすぎた
  • 煮込みが足りない
  • 蓋が閉まっている鍋を使用もしくは蓋をあまりずらさず煮込んでいる

 

があります。

 

 

水分の多い材料を使った

野菜は水分を含んでいるので、煮込んでいると野菜から水分がでてきます。

 

そのため、煮込むときに加える牛乳や水は最初から入れすぎないようにしないと、思っていたより全体の水分量が多くなってしまうんです。

 

また野菜は、採れる時期や保存状態で水分量が変わってくるので、作るたびに水分は加減してください。

 

 

ところで、魚介類の入ったシチューも美味しいですよね。

 

この魚介類も水分を含んでいるので、具に使うときは水分に気をつけましょう。

 

 

小麦粉がダマになっている

シチューを作るとき、小麦粉が塊となってしまい、溶けないことがあります。

 

 

そこで、小麦粉がダマにならないコツが3つあります。

 

  1. 具を炒めているときに小麦粉を振りかけて具とよく絡ませてから、水や牛乳を入れて煮込む
  2. 市販のホワイトソースを使う
  3. 市販のシチューのルーを使う

 

 

私の場合、シチューの具を煮込んだ後で小麦粉を入れるやり方で、小麦粉がダマになっていました。

 

そのため、具を炒めているときに小麦粉を振りかけて具によく絡ませてから、水を入れて煮込むようにしたらダマにならずにすみました。

 

 

また、市販のホワイトソースかルーを使うと失敗はなくなりますし、何より簡単で楽です。

 

ただ気をつけたいのが、市販のホワイトソースやルーを使っても、隠し味に味噌、しょう油、はちみつなどの材料を使うと、とろみがつかないことがあるんです。

 

 

とろみを抑える材料を使った

もっと美味しくしたい!と隠し味を使うことありますよね。

 

その隠し味として、味噌、しょう油、はちみつなどを使うと、旨味とコクがでて美味しくなります。

 

 

でも味噌、しょう油、はちみつはとろみを抑えてしまうことがあるんです。

 

とろみを抑えてしまう理由は、アミラーゼという酵素を含んでいて、このアミラーゼがとろみとなるでんぷんを分解してしまうからです。

 

 

そうなると隠し味に味噌、しょう油、はちみつは使わないほうがいいの?と思いますよね。

 

 

大丈夫、そんなことはないです。

 

入れるタイミングを間違えなければ、とろみはちゃんとつきます。

 

 

隠し味だから最後に!と、仕上げで最後に入れてしまうと、とろみが弱くなってしまいます。

 

そうならないために、味噌、しょう油、はちみつは20分以上煮込むことでアミラーゼの働きが弱くなってとろみがつくので、具を煮込んでいる最中に入れるのがコツです。

 

 

煮込むときに水や牛乳を多く入れすぎた

具を煮込んでいるとき、思ったより水分が多いなと思ったことはないですか?

 

煮込んでいると使う材料から水分がでてくるので、最初、煮込み用に加える水や牛乳は少なめに入れたほうがいいです。

 

もし、煮込んでいるときに少ないなと思ったら、水や牛乳を加えるほうが入れすぎないので無難です。

 

 

煮込みが足りない

単純に煮込む時間が少なくてとろみがつかないことがあります。

 

例えば、市販のルーを使ったときに、ルーを入れたら完成ではないんですよね。

 

そのため、ルーを入れた後も煮込みましょう。

 

 

私の場合、ルーを入れたらできあがり!と、勘違いしていたときがあって、ルーを入れたらコトコト煮込んで、牛乳を加えてまた煮込んでと、ルーの箱に書いてあったのにやっていなかったんです。

 

そこで、ちゃんと煮込むようにしたらとろみがつきました。

 

ドジですね^^;

 

蒸発の少ない鍋を使っている、もしくは蓋をずらさず煮込んでいる

以外に盲点なのが、鍋の蓋の使い方です。

 

よく煮込んでいても、蒸発が少なくて水っぽくなることがあります。

 

 

これは、蓋の開き具合が少なくて水分がとんでいかなかったためで、蓋には気をつけましょう。

 

私の場合はとろ〜りが好きなので、煮込むときに蓋は使っていません。

 

 

ところで、圧力鍋や保温調理鍋は煮込む料理に使いますよね。

 

この鍋は蓋がピタッと閉まっているので、とろみをつける料理のときは、具を柔らかく煮込んだ後に蓋を取って煮込むと、とろみがつきます。

 

 

私の場合、小麦粉がダマになったり、コクをだすために味噌を使うこともあって、シチューにとろみがつかないことがあったんです。

 

そこで、具を煮込む前に小麦粉を具に馴染ませるようにし、隠し味に味噌を使う場合はよく煮込むようにしました。

 

こうすることで、とろ〜りとした濃厚なシチューが作れるようになりました。

 

 

また、市販のホワイトソースやルーを使うと失敗が少ないので、これらも一緒に使って私なりに味を追求?しています。

シチューのとろみは後付けできる?

シチュー完成!と思ったら、とろみが足りないことありますよね。

 

そんなときは、後からとろみがつけられるので大丈夫です。

 

 

とろみのつけ方には

 

  • よく煮込む
  • 水で溶いた小麦粉もしくは片栗粉を入れる
  • じゃがいもをすって入れる
  • とろけるチーズを入れる
  • 市販のルーを使う

 

があります。

 

 

とろみをつけるとき、小麦粉や片栗粉、チーズは入れすぎると固くなってしまうので、少しずつ加えたください。

 

じゃがいもはでんぷんを多く含むので、とろみがつきます。

 

 

私の場合、市販のルーがあればルーを使いますが、ない場合は、早くとろみがつくので小麦粉か片栗粉を使っています。

とろみのつくシチューの作り方

とろみのあるシチュー

 

小麦粉を使ったとろみのつくシチューを紹介しますね。

 

材料4人分

  • たまねぎ・・・1個
  • にんじん・・・1本
  • じゃがいも・・2個
  • 鶏もも肉・・・1枚
  • バター・・・・適量
  • 小麦粉・・・・大さじ2
  • 牛乳・・・・・300cc
  • 水・・・・・・200cc
  • コンソメ・・・2個
  • 塩コショウ・・適量

 

作り方

  1. にんじん、じゃがいもは大きさを揃えて切る
  2. たまねぎはくし切りにする
  3. 鍋に火をかけてバターを溶かし、1、2、鶏肉を入れて炒め、たまねぎが透明になったら一旦火をとめる
  4. 3に小麦粉を振りかけてかき混ぜ、小麦粉を全体に馴染ませる
  5. 4に牛乳、水、コンソメを入れたらかき混ぜて、火をかけて煮込む
  6. 焦げつかないようにときどきかき混ぜて、とろみがついてきたら塩コショウで味を整えたらできあがり

 

 

小麦粉がダマにならないコツは手順4、5のところです。

 

このとき、牛乳、水を加える前に小麦粉を全体に馴染ませることでダマになりにくくなります。

 

手順5で入れる水は加減して入れてください。

 

 

私は以前、小麦粉がダマになったりとろみが弱かったりしました。

 

小麦粉を具に馴染ませてから牛乳と水を加えて煮込むようにしたら、ダマはなくなり、とろみのあるシチューになりました。


まとめ

シチューが水っぽくなる理由と、とろみを後付けする方法について紹介させていただきました。

 

まとめると、シチューが水っぽくなる理由は

 

  • 水分の多い材料を使った
  • 小麦粉がダマになってしまい、溶けていない
  • 隠し味にとろみを抑える材料を使った
  • 煮込むときに水や牛乳を多く入れすぎた
  • 煮込みが足りない
  • 蓋が閉まっている鍋を使用もしくは蓋をあまりずらさず煮込んでいる

 

です。

 

 

とろみを後付けする方法は、

 

  • よく煮込む
  • 水で溶いた小麦粉もしくは片栗粉を入れる
  • じゃがいもをすって入れる
  • とろけるチーズを入れる
  • 市販のルーを使う

 

です。

 

 

私の場合、小麦粉が溶けなくてダマになっていたり、仕上げ直前に隠し味の味噌を入れたりして、とろみが弱い水っぽいシチューになっていたんですよね。

 

そこで、小麦粉は具によく馴染ませた後に水や牛乳を加えるようにし、味噌などのアミラーゼを含んだ隠し味を使ったときはよく煮込むようにしました。

 

それにより、とろみのあるシチューが作れるようになりました。

 

 

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

 

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